ベルギーのまち旅 #7 ―Leuven

投稿日: 2026年2月27日 02:04

ベルギーのまち旅 #7 ―Leuven

動画はこちら⇨ YouTube

【ベルギー旅|ルーヴェン】現役の歴史図書館がすごい!

ルーベン大学図書館へ

ルーベン大学図書館へ

「学生の街」ルーベン。
今日の目的地は、その中心に“静けさ”を抱える場所――ルーヴェン大学図書館。

朝のルーヴェン

朝のルーヴェン

こんにちは。
本日はベルギーにある、ルーヴェン大学図書館を訪ねます。

駅前にはカフェが並んでいて、朝からいい空気。

歩いている途中で出会ったのは、学者ユストゥス・リプシウス像。
16世紀の学者で、ルーヴェン大学でも教え、この街で生涯を終えた人物です。

ルーヴェン大学図書館に。

ルーヴェン大学図書館に。

正面に立つと、思わず見上げてしまう迫力。
ここは観光だけの施設ではなく、実際に学生さんが使う現役の図書館。
だからこそ、ルールを守って静かに見学します。

館内に入ったら、まず係の方の説明を聞いて、アプリ登録。
このアプリで、館内の見どころやルートを確認しながら回れるのが便利でした。

〖旅メモ〗
・“静かに見る”がいちばんのマナー。
・見学ルートや案内は、館内の指示&アプリが頼りになります。

白い階段と、やさしい色の窓。

白い階段と、やさしい色の窓。

白い階段と、やさしい色の窓。
踊り場で立ち止まりたくなる、落ち着いた空間です。

特別閲覧室エリアへ

特別閲覧室エリアへ

特別閲覧室エリアでは、壁一面の大きな絵、そして“考える”ような天使の彫刻。

静かなのに見どころが多くて、つい目線が忙しくなる場所でした。

大閲覧室へ。

扉の上には、聖母マリアが「知恵そのもの」である幼子キリストを膝の上に乗せて座っている姿を描いた“知恵の座”の意匠。
ここが“学びの場”であることを象徴するように迎えてくれます。

今も現役、閲覧室へ

今も現役、閲覧室へ

中に入ると、木の重厚感と、整然と並ぶ机と椅子。
照明まで一直線で、空間がきれいに整っているのが一目でわかります。
見上げると、二階の木造の通路と、本棚が壁いっぱいに広がっていて……この時点でもう贅沢。
階段の方へ行くと、手すりの支柱に大きなライオンの木彫も。ベルギーやフランドルの紋章にもライオンが使われることが多く、守りや誇りのイメージとも相性がいいモチーフです。

学生の場所

学生の場所

二階から別の部屋をのぞくと、机と椅子がきれいに整列。
あじのある通路と大きな窓があり、光を取り込む工夫がよくわかります。

途中には小さな読書スペースもあって、とても居心地がよさそう。
勉強している学生さんの姿が見えると、見学者側も自然と声が小さくなり
ます。

焼けた本が残る展示。

焼けた本が残る展示。

三階へ上がると天井が近く感じ、静かに歩いているのに、階段が
ギイギイ……木の建物らしい音です。

地球儀で日本を探して、ちょっと心が近づいたところで中央の展示へ。

ここには、1914年の火災で焼けた本が残されています。黒く炭化した
ものも、白い灰のようになっているものも。

この図書館は、戦火で二度大きな被害を受けながら、よみがえってきた
場所。1914年の火災、そして1940年の再被災。

支援が集まり、いまの建物は建築家ホイットニー・ウォーレンの設計で1928年に完成。公式にも“アメリカからの贈り物”として紹介される、象徴的な建物です。

屋上へと続く

屋上へと続く

次は別のフロアへ進み、チケットをかざして屋上へ向かうらせん階段へ。

途中で展示フロアに出ると、戦時下のルーヴェンの街や建物が受けた被害、当時の状況を伝える写真が並びます。

『この建物は保護対象』という表示も残っていて、当時の緊張感が伝わってきました。

さらに上へ行くと、機械が並ぶフロア。塔の上部にはカリヨンの仕組みがあり、ここはその“裏側”を感じられる場所です。

屋上から見た景色

屋上から見た景色

そしていよいよ屋上へ。

少し強めの風と、街の音。一気に視界が開けて、ルーヴェンの景色が広がります。

案内プレート越しに眺めると、ただの景色じゃなくて、街をたどる感じがして面白い。

下を見ると中庭。屋根の小窓が整然と並んでいて、ヨーロッパの街並みらしい雰囲気がぎゅっと詰まっています。

ルーヴェンは“街歩き”

ルーヴェンは“街歩き”

ここからは街歩きへ。

カフェストリートの空気が心地よくて、歩くだけで楽しい。

見えてきたのは聖ペテロ教会。
15世紀のブラバンティン・ゴシック様式で、グローテ・マルクト(大広場)に面しています。

向かいには、ルーヴェン市庁舎。
1439〜1469年に建てられたブラバンティン・レイトゴシックで、レースみたいに繊細な外観が有名です。

名物のフォンスケ

名物のフォンスケ

そして名物のフォンスケ。

“知恵の泉”という名前で、本を持った学生が頭の上に水を注ぐ姿は、
知が流れ込むイメージとも言われています。

旅の最後にこういう“街のユーモア”に会えるのが、ルーヴェンらしいなと思います。

駅まわりの小さな寄り道

駅まわりの小さな寄り道

バスの時間が少しあったので、ルーヴェン駅を軽く散策。

ベルギーでは改札口がないので、そのままホームに行けます。
大学のある駅なので、やはり活気があります。

バス停前に立つのが、「友情のバルーン」。

熱気球のバスケットに友人たちが乗ったデザインで、友情やつながりを
テーマにしたパブリックアートとして知られています。

ルーヴェンのイベント情報

ルーヴェンのイベント情報

今日訪れたルーヴェンは“学生の街”として有名ですが、実は季節の
イベントも豊か。

夏は『ルーヴェン夏のフェス』、グルメなら食べ歩きイベント
『ハプイェ・タプイェ』。
冬は図書館前が舞台になる『ルーヴェンのクリスマスマーケット』
も定番です。

街には M Museum Leuven、ステラ・アルトワに代表されるビール文化、
少し足をのばせば修道院や植物園といった“静かな名所”も。
また季節を変えて来たくなる、そんな街でした。


① ルーヴェン大学図書館(KU Leuven University Library / Universiteitsbibliotheek)
住所:Mgr. Ladeuzeplein 21, 3000 Leuven


ポイント:ここは観光専用ではなく“現役の図書館”。
静かに見学(イヤホン推奨)。


塔・屋上について:時期によって「図書館+塔+展示」がセットの
サイトチケット運用になることがあります
(特に2025/10/10〜2026/2/22の展示期間)。


バリアフリーの注意:展示と図書館は車いす対応、塔は非対応


館内アプリ(音声ガイド)※正しい情報
アプリ名:Heritage App(ErfgoedApp/FARO)


内容:大学図書館を自分のペースで回れるオーディオツアー
(+聴覚障がい者向けのビジオツアー案内もあり)